キュエル株式会社では、大阪大学量子情報・量子生命研究センターの開発成果を活用して、量子コンピュータ向けの制御装置「QuEL-1」を開発・製造・販売しています。
特徴
QuEL-1は、量子コンピュータの制御装置で、高精度にマイクロ波の送受信できます。従来の制御装置に比べて、以下の特徴を持ち、量子コンピュータの研究を加速できます。
ユーザービリティ | 従来、独立したユニットであった各機能を1つのユニットにまとめることで、小型であるとともに、ユーザーが装置の校正などに手間を取られることがありません。 |
スケーラビリティ | 各機能がまとまったユニットを複数並べ、それらのユニットを同期させることで、容易に量子ビット数の拡張が可能です。 |
コンフィギュラビリティ | 信号入出力に関する設定の多くをソフトウェア上で設定可能であるため、実験における設定変更の手間を最小化できます。 |
スペック概要
QuEL-1のスペック概要は、以下の通りです。複数台のQuEL-1を同期動作させることによって、量子ビット数の拡張に対応可能です。
マイクロ波送信部 | 8ポート 分解能:16bit サンプリングレート:12Gsps 帯域: 500MHz – 2.0GHz で設定可能 中心周波数: 7-11GHz(構成変更可能) |
マイクロ波受信部 | 4ポート 分解能:12bit サンプリングレート:6Gsps 帯域: 500MHz – 2.0GHz で設定可能 中心周波数: 7-11GHz(構成変更可能) |
インターフェース | 10GbE x4 (データ転送ポート) GbE x1 (制御ポート) 外部クロック入力ポート(HDMI) |
サイズ | W 440mm x H 124mm x L 900mm 19インチラックに収納可能・3U |
さらなる詳細なスペックや価格の情報は、お問い合わせフォームからお問い合わせください。
内部構成
内部の様子
装置内部には、以下のように、全体を制御するシステムボードに加えて、アナログRFコンポーネントを組み込んで、入出力信号の品質を確保しています。アナログRFコンポーネントについては、お客様のご要望に合わせて、当社で選定することも可能です。